ガーデンカタログ
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ハーブとは芳香性があり人に有用な植物のことです。その中でも特に薬効のある植物を薬草と呼んでいます。人々とハーブの繋がりはとても深く、古来よりさまざまな生活の場で、栄養源として、薬草として、心の安らぎとして、人々はハーブの恩恵を受けて生命を繋いできました。日々の生活を振り返ると、春の桜、五月の菖蒲、冬至の柚子など、日本においても四季の移ろいに合せてハーブを活かしていくための知恵が伝承されてきたことがわかります。こうした伝承は、ハーブと共にある暮らしの中にこそ私たちが心豊かに、健やかに過ごすためのリソースがあることを思い起こさせてくれます。ハーブガーデンとは、本来、ハーブに触れ、香り、味わい、楽しみながら、こうしたハーブの有効成分を直接体内に取り入れることができる贅沢な空間です。また、それは単に医食同源という世界だけではありません。四季の移ろいに合わせてハーブを育て、利用していくことが、自然を感じる入り口となり、自然に懐古し共存する生活のスタートになるのだと思います。自然と共存し自然の恩恵を受け入れ健やかに過ごす。*ハーブと共にある暮らし山本裕美医療、教育、産業領域にて心理療法に従事。大学、専門学校、セミナーにて講師を務める。ホリスティックファーム顧問心理学修士・臨床心理士・英国ITEC認定アロマセラピスト18G08
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